ぜんぜんエンジン始動できないじゃん…そもそもチョークってなに!!?? アラフォーが[ダットサンサニー]に乗ったら衝撃の連続すぎた

AI要約

昭和48年式の旧車に乗る体験。エンジン始動の手順やブレーキ操作、ハンドルの重さに戸惑いを感じる。

チョークレバーや手動ブレーキ、パワステのないハンドルなど、現代との違いに驚きを感じる。

ドライバーの脚力や筋力が求められる旧車の特徴。走行時と駐車時での操作の違いに気をつける必要がある。

ぜんぜんエンジン始動できないじゃん…そもそもチョークってなに!!?? アラフォーが[ダットサンサニー]に乗ったら衝撃の連続すぎた

 ご縁あって自分の生まれた年よりも古い年式の旧車に乗る機会が訪れた。現代のクルマに慣れ切った筆者にとって、良くも悪くもギャップの大きさに戸惑うばかり。今回は試乗で感じたブッたまげポイントをストレートにお伝えする。

 文:デグナー12(Team Gori)/写真:デグナー12、写真AC

 今回試乗したクルマは昭和48年式のダットサンサニー。アラフォー世代の筆者が生まれる前から存在するクルマである。エンジンは気温や気圧に合わせた燃料噴射量の調整が必要なキャブレター仕様。コンピューターで燃料の噴射量を制御している現代のクルマと違ってエンジンを始動させるだけでも特有の手順が伴う。

 まず戸惑ったのがエンジン始動前に行うチョークレバーの操作。気温が低い時にチョークレバーを引き、エンジンに入る空気の流入を絞ることで、始動性をよくするというもの。今でも一部のトラックやバンに残っている装備だが、中々お目にかかれるものではない。

 また、アクセルを踏みながらキーをひねる動作は、ボタンを押すだけでエンジンが始動する現代のクルマに慣れ切った筆者にとって儀式も同然。始動性をよくするための儀式だが、アクセルの踏む量が多すぎるとカブるというプレッシャーもあり、始動前からドキドキハラハラ。

 エンジン始動に成功し、恐る恐る走りだして安心したのも束の間。ブレーキを踏んでも全く制動しない。それもそのはず、マスターバックと呼ばれるブレーキの倍力装置がないため、制動はドライバーの脚力次第。その分、自分の足とブレーキがダイレクトに繋がっている感覚で、ペダルタッチはレーシングカーのよう。赤信号など停止する場面では気を抜けない。

 ブレーキ以外にも筋力が必要とされるのがハンドル。もちろんパワステなんてついていない。走り出してしまえばそれほど気にならないが、駐車時のハンドル操作はかなり力が必要。とても片手で回せるような重さではなく、パワステの有難みを思い知ることに。