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[50cc原付バイク生産終了へ] 現在まで延命できたのは“アイドリングストップ”機能のおかげ?
アイドリングストップ機能は、停車時のエンジンを自動停止する機能で、燃料消費や排気ガスの削減に貢献します。
ホンダが1999年に初めてアイドリングストップ機能を搭載したバイクを発売し、その後も続々と搭載モデルをリリースしてきた。
ヤマハやスズキなど他メーカーも近年アイドリングストップ機能を採用し始めており、燃費性能を向上させる取り組みが広がっている。
![[50cc原付バイク生産終了へ] 現在まで延命できたのは“アイドリングストップ”機能のおかげ?](/img/article/20240702/66836497e2b3d.jpg)
“アイドリングストップ”とは、停車時のアイドリングを自動停止する機能です。
ガソリンなどを燃焼させて稼働するエンジンは、一度停止させてしまうと再始動に時間がかかるため、停車中はエンジン回転数を低く保つアイドリング状態で待機させるのが一般的です。
しかし、アイドリング中もわずかに燃料は消費され、排気ガスも大気に放出されます。このムダとも言えるアイドリング時間を極力少なくするための機能が、アイドリングストップです。
クルマでは2010年ころから本格実装が始まりましたが、エンジン性能が高まったことなどにより、近年は搭載される車種が減りつつあります。
では、バイクのアイドリングストップ機能についてはどうなのでしょうか?
国内で初めてアイドリングストップ機能が搭載されたバイクは、1999年にホンダから発売された50cc原付バイク「ジョルノクレア デラックス」です。
ホンダは、アイドリングストップ機能を搭載するために、発電機と一体化させた高効率なスターターモーターを開発。エンジン始動から発進までの時間を0.9秒に抑えることで、通常のエンジンと変わらない操作感覚を実現しました。
肝心の燃費性能については、非アイドリングストップ搭載モデルに比べ、5.1%も向上させることに成功しました。
ホンダはその後も、アイドリングストップ機能が備わる同型のエンジンを搭載した「ダンク/タクト」などを発売。さらに「PCX/リード125/ディオ110」などにもアイドリングストップ機能を搭載しました。
しかし他のバイクメーカーからは、その後しばらくアイドリングストップ機能搭載車は発売されませんでした。
ホンダ以外でアイドリングストップ機能付きバイクが登場したのは、2018年にモデルチェンジしたヤマハの50cc原付「 ビーノ/ジョグ」でした。
しかし、ビーノ/ジョグのエンジンや車体の基本部分はホンダ製であるため、実質的に当時アイドリングストップを採用していたのはホンダのみということになります。
その後ヤマハは、2021年にモデルチェンジした125ccスクーター「NMAX」に自社製のアイドリングストップを搭載。スズキも2022年10月に発売した「バーグマンストリート125EX」にアイドリングストップを初搭載しました。