【日本株】2024年夏「おすすめ大型株」2銘柄を紹介! 今期は過去最高益を見込む「ニデック」、同業他社よりも増益率&配当利回りが高い「住友商事」に注目!

AI要約

2024年夏のおすすめ大型株について、ニデックや住友商事に注目が集まっている。株価の動向や業績予想、株主還元などを踏まえた投資のポイントが解説されている。

ニデックは世界的な自動車生産の回復に後押しされ、今期に最高益を更新する見通し。欧州ブランド向けのEV動力装置や産業用モーターの需要が伸びると期待されている。

住友商事はアクティビストファンドの関心も高く、当期利益の増加や増配予想によって注目を集めている。中期経営計画では安定的な株主還元を目指しており、株価の上昇基調が続くと予想されている。

【日本株】2024年夏「おすすめ大型株」2銘柄を紹介! 今期は過去最高益を見込む「ニデック」、同業他社よりも増益率&配当利回りが高い「住友商事」に注目!

 【2024年・夏のおすすめ大型株】今期最高益を見込む「ニデック」や、増配で配当利回り3%超の「住友商事」に注目! 

●世界的な自動車生産の回復に後押しされる「ニデック」や、

大手商社の中では配当利回りが高い「住友商事」に注目! 

 年初に史上最高値を更新して4万円を突破、3月には一時4万1000円を超えた日経平均株価だが、その後は米国での利下げ観測が遠のいたことが懸念されたこともあり、4万円を割り込んで小休止状態に。しかし、そんな中でも株価が上昇しているのは、金利上昇が追い風となる金融株だ。日銀が3月にマイナス金利の解除を決定。追加利上げも近いと見られ、銀行や生保は利ザヤや運用益の拡大が見込まれる。

 ただし、前期(2023年3月期)に過去最高益を更新した企業も多かったのに対し、今期(2024年3月期)の業績予想はやや慎重な姿勢が目立つ。アナリスト予想との差に注目し、業績が上ブレしそうな銘柄を見つけたい。記録的な円安水準が続いており、為替の動向も要確認だ。

 また、自社株買いや増配、株主優待の拡充を打ち出す企業も多く、株価の上昇要因にもなるので見逃せない。さらに株主還元を強化する余地のある好業績な割安株に目をつけよう。

 以下では、こうした背景を踏まえて東証プライム、東証スタンダードに上場する「大型株」のうち、アナリストが業績をチェックしたうえで、投資判断を”買い”としている2銘柄を紹介!  投資の参考にしてほしい(※最低投資額などの数字は、2024年6月5日時点。投資判断は今後3カ月に関するもので「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階。投資判断や分析コメントはアナリストなど16名から構成された「ダイヤモンド・ザイ人気500銘柄分析チーム」が担当)。

 一つ目の銘柄は、今期に最高益更新を見込んでいるニデック(6594)だ。

 ニデックは2023年に日本電産から社名を変更。前期は世界的な自動車生産の回復や積極的なコスト削減により、63%の営業増益。今期は最高益を更新する見通しだ。EV部品は、競争激化で採算が悪化した中国向けを縮小し、回復へ。EV動力装置のイーアクスルは、欧・ステランティス社との合弁会社が連結対象となり、欧州ブランド向けが急伸する見込み。産業用モーターも、米国などのインフラ更新需要で伸びる。データセンター向け冷却モジュールの需要も拡大。各事業で業績拡大への期待は高い。

 続いて紹介するのは、アクティビストファンド(=モノ言う株主)として知られる米エリオット・マネジメントが数百億円規模の出資をしたとの報道も出ている住友商事(8053)だ。

 大手商社の住友商事は、油井管など鋼管に強みを持つ。北米での鋼管回復や自動車販売、航空機リースが伸びて、今期の当期利益は37%増を見込む。ライバルに比べて伸び率が高い。今期配当は前期比5円の増配予想。配当利回り3%台は大手商社の中でも高いほうだ。7月まで自社株買いを実施中。中期経営計画では2027年3月期の当期利益6500億円、ROE12%以上を目指す。総還元性向は40%以上で、減配しない累進配当の方針。株価は本決算を機に上昇基調がさらに強まる。それでいて、現状のPERは割安感がある。