ハリアーに勝ってたよ! スポーティで内装も豪華! 日産ムラーノはなにやってんのよ!

AI要約

初代ムラーノは、2002年に登場し、プラットフォームやパワートレインを他車種と共有しながらも、スポーティで洗練された外観と上品な内装が特徴的で、ラグジュアリーSUVとして人気を得た。

2代目以降も海外では成功を収めていたが、日本では販売が終了し、3代目以降は日本未導入となり、デザイン面で時代遅れに思われる要素もある。

将来的には、4代目ムラーノが登場し、初代の洗練さとスポーティさを取り入れつつ、日本市場に再参入し、ハリアーなどの競合車種として注目を集めることが望まれる。

ハリアーに勝ってたよ! スポーティで内装も豪華! 日産ムラーノはなにやってんのよ!

 ラグジュアリーSUVといえばレクサスやハリアーの天下だが、かつては日産にもいけてるモデルが存在した。それがムラーノ。V6エンジンを積んだ本革内装というパッケージングが素敵で、街の風景にもバッチリだった。ムラーノってどうなったの?復活しないの?

 文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車

 初代ムラーノが登場したのは2002年のニューヨーク自動車ショー。当時日産は経営再建の苦しい時期にあったが、守りに入らず、これだけのカッコイイSUVを出してきたことには頭が下がる。ちなみにムラーノとは、ガラス工芸で知られたイタリア・ヴェネツィアの島の名前だ。

 しかしそこには緻密なコスト計算もあった。プラットフォームは当時のティアナやマキシマが使っていたFF-Lを流用し、パワートレインもそれらと共通。北米では3.5LのV6を標準としたが、日本ではもう1つ、2.5Lの直4もラインアップされた。

 SUVといえば、堂々としたフロントマスクが一般的だが、ムラーノは違った。スポーツカーのようなスラントノーズで洗練とダイナミズムが表現され、インパネにもシルバーのナセルで縁取られた3連メーターがおごられた。

 実際3.5Lエンジンは231psとパワフルで、高速道路では流れをリードするのも楽勝だった。

 しかしムラーノ最大の魅力といえば、上品な内装だろう。基本は布張りだったが、モダンな造形と明るい配色が特長でセンスがよかった。さらにその本革シートは高級感がプラスされ、実に快適な移動ができたものだ。

 こんなコンセプトが受けて、ムラーノはアンチ・ハリアー派のラグジュアリーSUVとしてヒットした。その勢いで2008年には2代目へとバトンタッチするのだが、キープコンセプトと地味目なフロントマスクが支持を集めず、日本では2015年に、その販売を終えてしまった。

 とはいえムラーノは海外ではそれなりの成功を収め、アメリカでは2ドアのカブリオレモデルまで作られるなど、話題を集めた。

 その結果、2014年に3代目がデビューするのだが、このモデルからは生産が日産自動車九州から北米ミシシッピ州にある日産キャントン工場へ移管され、日本ではお目にかかれないモデルとなったのだ(※インパルが少量ながら取り扱っているが)。

 3代目ムラーノは発売から10年が経ったが、実はまだ生産が続けられており、世界各地へ輸出されている。とはいえそのエクステリアは、先代ノートなどVモーショングリル華やかなりし頃を思わせるもので、いささか時代遅れの感が否めない。

 そこで提案なのだが、日産にはムラーノを4代目に進化させ、ぜひとも日本に入れてほしい。現在の日産ラインナップのミディアムSUVといえばエクストレイルしかなく、ハリアーのような都市型ニーズに応えるモデルが存在しないからだ。

 その際にはぜひ、初代の洗練とスポーティさを復刻させてほしい。デザイン次第ではハリアーの対抗馬として、日産ファンの心を揺さぶるはずだ!