酷評の嵐だった『ビバリーヒルズ・コップ3』、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも観たことがない?(海外)

AI要約

ジェリー・ブラッカイマーは『ビバリーヒルズ・コップ3』を観たことがないと語った。ネットフリックスの続編映画制作に参加した監督は、前作に敬意を払いながら作品を手がけた。

『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの第3作目は批評的にも観客からも酷評されたが、新たなプロデューサー陣による第4作目は期待を集めている。

ネットフリックスで公開予定の新作は、シリーズの原点に立ち返りながら、アクションとユーモアを融合した作品として注目されている。

酷評の嵐だった『ビバリーヒルズ・コップ3』、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも観たことがない?(海外)

ジェリー・ブラッカイマーは『ビバリーヒルズ・コップ3』を観たことがないと、映画監督のマーク・モロイが語った。

ネットフリックス(Netflix)の『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』で監督を務めたモロイは、前の2作品に敬意を表することに集中したとBusiness Insiderに語った。

「自分は前の2作品が大好きで、両手いっぱいの愛情を込めて作りました」とモロイは語った。

エディ・マーフィー主演の人気アクション・コメディシリーズの4作目となる『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』の監督を引き受けた時、マーク・モロイはシリーズのプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーにあることを白状しなければならなかった。

「『ジェリー、ぼくは3作目を観たことがないんだ』と言ったんです」とモロイはBusiness Insiderに語った。3作目とは、1994年に公開された『ビバリーヒルズ・コップ3』のことだ。

「すると、ジェリーは『あれは観なくていい。3作目はぼくが作ったんじゃない。ぼくも観たことがない』と言いました」

シリーズ1作目の『ビバリーヒルズ・コップ』は1984年に公開され、主演のマーフィーを世界有数のスターに押し上げた。3年後には続編『ビバリーヒルズ・コップ2』が再びヒットし、ブラッカイマーと製作パートナーのドン・シンプソンは、ストレートでわかりやすく、それでいてスカッと爽快なストーリーで、映画製作における「ハイ・コンセプト」スタイルを確固たるものにした。

だからこそ、1994年に公開された『ビバリーヒルズ・コップ3』も大いに期待された。ただ、方向性の違いからブラッカイマーとシンプソン(『フラッシュダンス』や『トップガン』のプロデューサーとしても知られる)がシリーズから手を引いた。マーフィーは新たなプロデューサーとジョン・ランディス監督(映画『アニマル・ハウス』やマイケル・ジャクソンの『スリラー』のミュージックビデオを手掛けたことで知られる)とともに製作を進めた。

マーフィー演じる冗談好きのデトロイトの刑事アクセル・フォーリーが遊園地で犯罪と戦ったこの3作目は批評家から酷評され、マーフィー自身も酷評している。

2006年にはトーク番組『アクターズ・スタジオ・インタビュー』で、マーフィーは『ビバリーヒルズ・コップ3』を「目も当てられない」と説明した。

そして、「このキャラクターはしばらくの間(ハリウッドから)追放されたようなものだった」と語った。

その後、ブラッカイマーは『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズに復帰し、ブレット・ラトナーから『バッドボーイズ』シリーズの新監督アディル・エル・アルビとビラル・ファラーまで、4作目をうまく仕上げるために全員と協力している。

ネットフリックスの支援を受け、モロイが指揮を執る『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』は、7月3日にネットフリックスで公開予定だ。長年、商業作品に携わってきたモロイの長編監督デビュー作となる本作は、スリリングなアクション・シーンとR指定のユーモアでシリーズの原点に立ち返る作品となっている。

「3作目について何と言われていようと、自分は何も言うつもりはありません」とモロイは語った。

「自分は前の2作品が大好きで、両手いっぱいの愛情を込めて作りました」

(敬称略)