ANA、夜の格納庫でウェディングフォト 777背景に

AI要約

全日本空輸(ANA/NH)が羽田空港の格納庫でウェディングフォトツアーを開催。ボーイング777-300ER型機を貸切し、カップルは夜の格納庫で撮影。

2人1組で税込60万8000円の代金で、ウェディングドレスショップで衣装をフィッティング。撮影後はANA ROOMで宿泊し、フライトシュミレーターのある客室でも写真撮影可能。

ANA Xの西尾美紀さんが企画。成田空港ではA380型機を使ったウェディングフォトを発案。今回は新婦の衣装着替えを考慮し、工夫した。

ANA、夜の格納庫でウェディングフォト 777背景に

 全日本空輸(ANA/NH)は6月28日、羽田空港の格納庫でウェディングフォトツアー「ANA Blue Hangar Wedding Photo」を開催した。羽田第2ターミナル直結の羽田エクセルホテル東急と、ワタベウェディング(京都市)との3社共同企画で、長距離国際線を飛ぶボーイング777-300ER型機(登録記号JA788A)が用意された。

 カップルのために機体を1機貸切で用意し、夜の格納庫でウェディングフォトを撮影。衣装はワタベウェディングのドレスショップで事前フィッティングし、同社のプロカメラマンが撮影した。撮影後は同ホテルのコンセプトルーム「ANA ROOM」に宿泊し、フライトシュミレーターを設置した客室「スーペリアコックピットルーム」でも撮影できる。

 代金は2人1組で税込60万8000円。5月31日に初開催され、2回目の今回は5月20日から26日まで申し込みを受け付け、10組以上の応募があったという。

 当選した辻本直人さん、沙苗さん夫妻は2022年に入籍したものの、新型コロナの影響で挙式を挙げられなかったという。ANAが好きだという夫の直人さんが申し込んだところ当選。知らない電話番号から着信があり、当選を知って驚いたという。撮影を終えた妻の沙苗さんは、「細やかな気遣いをされていてうれしかったです」と笑顔を見せた。

 企画したANA Xの西尾美紀さんは、就職活動時にウェディング業界も考えたとことがあったといい、学生時代にウェディングプランナーの資格を取得。社員提案制度を活用して昨年7月に提案した。

 成田空港で2022年5月に実施した、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」を使ったウェディングフォトも西尾さんの発案。今回は羽田で新婦がウェディングドレスに着替える場所が限られる中、羽田エクセルホテル東急のANA ROOMを使い、チェックイン時刻に合わせて撮影をセットするなど、工夫したという。

 これまでに寄せられた要望として、コックピットでの撮影もあったが保安上の理由で今回は難しかったといい、「いろいろとチャレンジしていきたいです」(西尾さん)と話していた。