20歳で購入した旧車は、いすゞ「ジェミニクーペ」…逆スラントの角目2灯が超珍しいレア車にZ世代の若者が乗る理由とは

AI要約

奥多摩湖に集まる旧車たちの中で珍しいいすゞ「ジェミニクーペ」を発見。オーナーの上田さんはカデットのラリー仕様に憧れ、愛車で再現。ボディは白にペイントされ、ブラックとイエローのストライプも入れられている。エンジンは1.6L直列4気筒で、足まわりはビルシュタインでリフレッシュ。21歳の若いオーナーが楽しんで乗っている。

ジェミニはカデットの兄弟車として販売されたモデルで、1978年式のクーペは角目2灯の逆スラントノーズが特徴的。上田さんは20歳で入手し、ノーマルに戻せる範囲でカスタムを楽しんでいる。旧車の魅力を「乗って」「見て」「いじって」楽しんでいる。

ホイールにカンパニョーロ、フォグライトにPIAAを装着してラリー仕様を再現したジェミニクーペ。内装にはBRIDEのバケットシート、MOMOのPROTOTIPOステアリングも装着されている。非常にキビキビ走るエンジンや快適な乗り心地を楽しんでいる。

20歳で購入した旧車は、いすゞ「ジェミニクーペ」…逆スラントの角目2灯が超珍しいレア車にZ世代の若者が乗る理由とは

さまざまな旧車が並ぶなかに、パッと見では正体のわからない世にも珍しいクルマを発見しました。その車両のオーナーにお話を伺うと、なんといすゞ「ジェミニクーペ」とのこと。オーナーの上田さんはこのモデルの兄弟車として販売されていたオペル「カデット」のラリー仕様に憧れていたそうで、ちょうど1年前に入手したこの愛車でラリー仕様を再現しました。

毎月第3日曜日の早朝に東京の奥多摩湖に集まる旧車たち。そんな奥多摩の駐車場で出会った気になる1台にフォーカス。今回は珍しいマイナーチェンジ前のいすゞ「ジェミニクーペ」を紹介しよう。

車種不詳の綺麗なこのクルマ、聞けば初代いすゞ ジェミニだそう。フェイスリフトが行われる前の前期型、かつ珍しいクーペということで、多くの人がすぐに車名を言い当てられないそうだ。オーナーは上田さんでこの1978年式を「イスズスポーツ」で購入してちょうど1年ほどだという。

ジェミニは「ベレット」の後継モデルを計画していたいすゞが、GMのグローバルカー構想に基づいて、オペル カデットの兄弟車として1974年に販売を開始。フロントフェイスは、カデット同様の逆スラント形状のノーズ形状が特徴的で当初は丸目2灯、1977年に角目2灯、そして1979年にはスラントノーズ形状にフェイスリフトが行われる。そのためこの角目2灯の逆スラントノーズは、たった2年のみの貴重な形状となったのだ。

ボディは前オーナーの手でホワイトにオールペイントされており、状態も良かったそう。さらにボディサイドのブラックとイエローのストライプもペイントの際に入れられたものだ。上田さんは兄弟車であるカデットのラリー仕様を見て憧れていたそうで、この車両でそんなラリー仕様の再現をしている。ホイールは購入時にイスズスポーツでプレゼントしてもらったというカンパニョーロを装着し、フロントにはPIAAのフォグライトを4つ装着。リアスポイラーはなんと三菱の「ランサーEXターボ」用を合わせてみたところシンデレラフィット!

エンジンはクロスフローのG161型1.6L直列4気筒で、スポーツコーナーのマニフォールドを使ってSOLEXキャブを2連装。コンパクトなボディも相まって、非常にキビキビ走るそうだ。

そのほか、足まわりはビルシュタインを装着することでリフレッシュし、乗り心地もかなり良くなったそうだ。シートはBRIDEのバケットシート、そしてステアリングはMOMOのPROTOTIPOと定番のアイテムを装着。いずれもノーマルに戻せる範囲でカスタムを楽しんでいるそうだ。

上田さんはなんと21歳のヤングオーナー。つまり20歳の時にこのクルマを入手したということになる。もちろんこのジェミニが初めての旧車だ。もともと車両の状態も良く、エンジンの調子も良いそうで、楽しんで乗っているそう。

「旧車はそれなりに手間がかかるけど、やっぱり『乗って』『見て』『いじって』楽しむことができるのがいいですね」