【2024生計費調査都市ランキング】駐在員の生活費、アジア圏の2都市がトップに。日本の順位は?

AI要約

マーサージャパンが2024年の世界生計費調査都市ランキングを発表。香港とシンガポールが1位と2位にランクインしており、住居費が高騰する要因について解説。

日本の東京は49位にランクダウンし、生計費の問題が多国籍企業や海外駐在員に与える影響について考察。

マーサーの調査は200品目以上の価格を分析し、各都市の生活費を比較。為替レートは2024年2月の平均を使用している。

【2024生計費調査都市ランキング】駐在員の生活費、アジア圏の2都市がトップに。日本の順位は?

世界では仕事の関係で海外に駐在する人や、手頃な生活費を求めて海外移住する人もいる。そこで気になるのが都市によって異なる物価である。

コンサルティング会社であるマーサージャパンは、2024 年世界生計費調査都市ランキングを発表した。

1位と2位は、去年と同様に香港とシンガポールがそれぞれランクイン。

香港とシンガポールは土地の面積が小さいことから住宅供給が限られている。その結果居住者や海外駐在員にとって住居費が主要な出費の1つとなっているという。また重要な経済拠点である両都市には多くの海外駐在員が集まっており、商品やサービスのコストをさらに押し上げているという。

他にもトップ10には、3位のチューリッヒを含む、スイスの4都市がランクインした。

日本では東京が49位にランクインし、昨年の19位から大幅なランクダウンとなった。

マーサーグローバルモビリティリーダーであるイヴォン・トレイバー氏は声明で、「生計費の問題は、多国籍企業と従業員に大きな影響を与えています」「生計費の高騰により海外駐在員はそれぞれのライフスタイルを調整したり裁量的支出を抑えたり、あるいは基本的なニーズを満たすのに苦労することになるかもしれません」と述べた。

マーサーの世界生計費調査は、多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当を設定する際に利用されている世界で最も包括的な調査の1つ。ニューヨークをベース都市とし、ニューヨークを100として各都市と比較。住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格から分析した。米ドルを基軸通貨とし、為替レートは2024年2月の平均を使用している。