ソニーのモノづくり力で機器の開発や生産を受託、コロナ禍以降で案件増加

AI要約

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは、モノづくりサポートサービスのアピールを行うために「第2回 ものづくりODM/EMS展」に出展した。

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは、外部からのモノづくりサービスの受託が増えており、特に医療機器を中心に需要が増加している。

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは設計から製造までトータルでサポートし、国内外の製品開発や製造に貢献している。

ソニーのモノづくり力で機器の開発や生産を受託、コロナ禍以降で案件増加

 ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは「第36回 ものづくり ワールド[東京]」(会期:2024年6月19~21日/会場:東京ビッグサイト)の構成展の1つである「第2回 ものづくりODM/EMS展」に出展し、開発支援や設計支援、量産支援などのモノづくりサポートサービスのアピールを行った。

 ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは、ソニー製品の要素技術開発や商品設計、生産技術と製造、部品調達、物流、修理サービスなど、モノづくりを担当する企業だ。ソニーグループ内の製品開発や製造だけでなく、外部の製品開発や設計、製造などの受託サービスを展開している。

 ただ、コロナ禍で日本政府から人工呼吸器の生産支援要請を受け、アコマ医科工業が開発、設計した人工呼吸器の生産を受託し、約2カ月で500台という製造を行った。こうした実績から、外部からのモノづくりサービスの受託が増えているという。

「もともとオリンパスとの業務提携により医療分野の国際標準であるISO13485認証なども取得していたことから医療機器などの受託ができるということが大きかった。コロナ禍における人工呼吸器の受託実績なども踏まえ、コロナ禍以降では特に医療機器を中心に、設計や製造などで依頼が増えてきている」(ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズの担当者)

 また、設計から製造、ソフトウェアからハードウェアまで一連のモノづくりをトータルでサポートできることや、ソニーでの実績などが評価を受け、中国で設計、開発を行っていた製品の機能や性能、品質を向上させるために受託するケースなども増えているという。ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズの製造拠点は、木更津サイト、湖西サイト、幸田サイト、稲沢サイトの4つがあるが、これらの拠点では、製造機能だけでなく設計機能も抱えている。設計と製造を一体で進められることで特徴ある製品開発が行える。

「中国で新たに製品価値を向上する機能や性能などを加えようとしても要求するものにならないケースもまだ多い。そのため国内に戻して検討するような場合に話が来ることが多い。現在は受託サービスについては全売上高の1割程度だが、今後はさらに比率が増えると見ている」(ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズの担当者)

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