約37年半ぶり円安水準 為替介入に警戒感

AI要約

外国為替市場では円安が進行しており、1ドル=160円台後半を記録。1986年以来、約37年ぶりの円安水準となっています。

日銀が慎重な金融政策を続ける中で、アメリカとの金利差から円を売ってドルを買う傾向が続いており、急激な円安が懸念されています。

神田財務官は円相場の急速な動きに警戒感を示し、政府・日銀の為替介入への期待やアメリカの物価指標に市場の注目が集まっています。

約37年半ぶり円安水準 為替介入に警戒感

 外国為替市場では円安が進行しています。一時、約37年半ぶりとなる1ドル=160円台後半をつけました。

 円相場は26日午後6時半ごろに1ドル=160円の節目を超えると、27日未明には一時、160円80銭台をつけました。これは1986年12月以来、約37年半ぶりの円安水準です。日銀が慎重な金融政策を続けるなかで、アメリカとの金利差から円を売ってドルを買う流れが続いています。

「最近の急速な円安の進行に関しては深刻な懸念を有しておりまして、高い警戒感をもって市場の動向を注視しております」(神田財務官)

 26日夜、財務省の神田財務官は、足元の円相場の動きが「急激である」との認識を示しました。市場には、政府・日銀による為替介入への警戒感があるほか、週末に発表されるアメリカの物価に関する指標に注目が集まっています。(ANNニュース)