1ドル=160円台に下落、約2カ月ぶり 為替介入への警戒感高まる

AI要約

26日の外国為替市場で対ドル円相場が1ドル=160円台まで下落した。

金利の低い円を売って金利の高いドルを買う動きが進んでいる。

FRBの利下げ見通しの変化や長期金利の上昇により、円売りドル買いの動きが強まっている。

 26日の外国為替市場で対ドル円相場が一時、4月29日以来、約2カ月ぶりに1ドル=160円台まで下落した。日本と米国との金利差が改めて意識され、金利の低い円を売って金利の高止まりが続くドルを買う動きが進んでいる。

 前回160円台をつけた際には急激な円買いの動きがあった。このため、市場では政府による為替介入に対する警戒が再び高まっている。

 米国の中央銀行に当たる米連邦準備制度理事会(FRB)は12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の利下げ見通しを3回から1回に減らした。その後も、FRB高官から利下げに消極的と受け取られるような発言があり、FRBが利下げする時期が遠のくとの見方が拡大。こうした見方から、25日の米国債券市場でも長期金利が上昇し、金利の高いドルを買って円を売る動きが強まっている。