米アップル、メタのAI提携案を数カ月前に拒否=報道
米アップルは、メタ・プラットフォームズの人工知能(AI)チャットボットの提案を拒否していたことが報じられた。
両社はAI提携について協議しておらず、アップルはメタのプライバシー保護が不十分と見なしている。
アップルはオープンAIやアルファベットとの提携を進めており、チャットGPTを製品に取り入れるAI戦略を発表した。
[24日 ロイター] - 米アップルは、メタ・プラットフォームズの人工知能(AI)チャットボットをiPhoneに組み込む提案を数カ月前に拒否していたと、ブルームバーグ・ニュースが関係者の話として24日に報じた。
両社はメタの大規模言語モデル「Llama」をベースとするチャットボットを利用したAI提携について現在は協議しておらず、3月に短い議論を行っただけだという。
報道によると、議論は正式な段階に至らなかった。アップルはメタのプライバシー保護が十分ではないと見なしており、LlamaをiPhoneに搭載する積極的な計画はないという。
予備的な議論が行われた時期は、アップルがオープンAIの「チャットGPT」とアルファベットの「ジェミニ」の搭載について交渉を開始した頃と重なる。
アップルは今月開催した年次開発者会議で、オープンAIと提携し、チャットGPTを製品に取り入れるなどのAI戦略を発表した。
アップルとメタはロイターのコメント要請に応じていない。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、両社がAI提携について協議していると報じていた。