景況感、2期ぶり改善か 日銀短観、大企業製造業

AI要約

共同通信社によると、日銀が7月1日に発表する6月の企業短期経済観測調査(短観)に関する民間シンクタンク8社の予想を集計した結果、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)の予想平均は、前回より1ポイント上昇したプラス12となった。

DIは企業の自社動向を基に算出され、ダイハツ工業の生産停止が和らぐことで改善が期待されているが、新たな認証不正問題が発覚しており、改善は限定的であった。

実際に改善すれば2四半期ぶりとなるが、課題も残されている状況が続いている。

 共同通信社は21日、日銀が7月1日に発表する6月の企業短期経済観測調査(短観)に関する民間シンクタンク8社の予想を集計した。代表的な指標である大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数(DI)の予想平均は、前回4月から1ポイント上昇のプラス12となった。実際に改善すれば2四半期ぶりとなる。

 DIは日銀が企業に自社の動向を尋ね、結果を集計して算出する。認証不正を起こしたダイハツ工業が生産を全面的に停止した影響が和らぐと見込む声が多い。ただ、6月にはトヨタ自動車やマツダ、スズキなどで新たな認証不正問題が発覚しており、改善は小幅にとどまった。