西九州新幹線「未整備区間」地元関係者にヒアリングへ…与党検討委、整備に向けた協議加速につなげたい考え

AI要約

西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」について議論する与党の検討委員会が19日、東京都内で約半年ぶりに開かれ、ヒアリングを実施することを決定。

ヒアリング対象は、佐賀、長崎両県知事、JR九州の社長、市長らで、現状の開業効果や整備について聞く。検討委は、成果を早急に確認し、全体の調整を図る考え。

佐賀県の山口知事はヒアリングについて慎重な態度を示し、内容確認後に対応する意向。

 西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」について議論する与党の検討委員会が19日、東京都内で約半年ぶりに開かれ、佐賀、長崎両県とJR九州、沿線の市にヒアリングを実施することを決めた。検討委として地元関係者から広範にヒアリングを行うのは初で、整備に向けた協議加速につなげたい考えだ。7月下旬にかけ、2回程度に分けて行うとしている。

 ヒアリング対象は、佐賀、長崎両県知事、JR九州の社長、長崎―武雄温泉間の市、整備が想定される佐賀市などの首長ら。現状の開業効果や未整備区間について考えを聞く。検討委は非公開で、終了後、森山裕委員長は「早く方向性をきちっとしたい。西ルート(西九州新幹線)だけが新幹線ではないので、全体に迷惑をかけないようにやりたい」と語った。

 一方、佐賀駅を通るルートに反対している佐賀県の山口祥義知事は19日、ヒアリングについて報道陣に対し、「内容を確認してから対応を検討したい」と述べるにとどめた。