トヨタ会長の再任案賛成71% 総会、不正で12ポイント超低下

AI要約

トヨタ自動車は19日、豊田章男会長の取締役再任案の承認率が低下したことを明らかにした。

再任を巡っては、米国の議決権行使助言会社2社が不正の責任を指摘し、賛成率が低かった。

社長の佐藤恒治氏の賛成率も若干低下したが、大きな差はない。

 トヨタ自動車は19日、前日の定時株主総会で承認された豊田章男会長の取締役再任案について、賛成率が71.93%だったと明らかにした。昨年の84.57%から12ポイント超低下した。グループや自社で相次いで発覚した認証不正が原因とみられる。

 関東財務局に総会決議の報告書を提出した。再任を巡っては、グラスルイスなど米国の議決権行使助言会社2社がグループ各社の不正の責任があるとして株主に反対を推奨していた。豊田氏の賛成率は取締役10人の中で最も低かった。

 社長就任から1年余りが経過した佐藤恒治氏の賛成率は95.44%で、昨年の96.80%から低下した。