USスチールCEO、日本製鉄による買収の年内完了に「極めて自信」

AI要約

USスチールのCEOは、日本製鉄による141億ドルの買収が年内に実施されるとの信念を示し、労働組合やバイデン政権の反対にもかかわらず進める考えを語った。

日本製鉄はUSスチール買収で合意しており、買収努力を続けているが、不透明な状況が続いている。

取引が完了すれば、USスチールにとって最優先事項となり、国家安全保障を強化する重要な一歩となると述べられた。

(ブルームバーグ): USスチールのデービッド・ブリット最高経営責任者(CEO)は、労働組合幹部やバイデン米政権からの厳しい反対にもかかわらず、日本製鉄による141億ドル(約2兆2250億円)規模の買収が年内に実施されると確信している。

同CEOは18日、「日本製鉄は明らかに正しい選択であり、年内の買収完了に極めて自信がある」と、ニューヨークで開催された業界のイベントで語った。

日本製鉄はUSスチール買収で昨年12月に合意したが、全米鉄鋼労働組合(USW)とバイデン米大統領が反対し、今後の展開は不透明なままだ。今年11月の大統領選を前にバイデン氏は先月、USスチールを米資本に維持すると労組側に表明した。

日本製鉄は最近、現地のスタッフや議員らと会談のために森高弘副社長をピッツバーグに派遣した。また、労組幹部や米当局に買収のメリットを理解してもらうための対策を見極めており、USスチールの工場を視察する技術チームも派遣している。

取引を完了させることはUSスチールの「最優先事項」であり、「ステークホルダーに明るい未来をもたらす」ことになると、ブリットCEOは語った。

同CEOは日本との相性が極めて良いとの考えも示した。日本は「われわれの友人で、アジア地域で頼りにする存在だ。この取引は国家安全保障を強化させる」と述べた。

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原題:US Steel CEO ‘Extremely Confident’ Nippon Deal Will Close 2024(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.