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チキンラーメン「ひよこちゃん」デザイナー、清里再生へミュージアムホテル…7年間限定で1日1組
日清食品チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」を手がけたデザイナー・中野シロウさんの自宅が、玩具やフィギュアなどサブカルチャーの収集品約3万点を展示したミュージアムホテルに生まれ変わる。
中野さんは大手玩具メーカーを経て、2002年に独立し、企業と協業して数々のキャラクターを生み出してきた。20年に東京から清里に移住し、再生に取り組んでいる。
清里の再生を目指す「ナカノ ミュージアムホテル」は、希少な収集品やレトロなアイテムを展示し、サブカルチャーファンを魅了する場所として位置づけられている。
日清食品チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」を手がけたデザイナー・中野シロウさん(57)の山梨県北杜市・清里の自宅が、玩具やフィギュアなどサブカルチャーの収集品約3万点を展示したミュージアムホテルに生まれ変わる。年内に開業し、1日1組、7年間限定で宿泊客を受け入れる計画で、かつて「高原の原宿」と呼ばれにぎわった清里の再生にもつなげたいという。
中野さんは大手玩具メーカーを経て、2002年に独立。企業と協業し、数々のキャラクターを世に送りだしてきた。20年に東京から清里に移住し、空き店舗で古着店を開業するなど、街の再生に取り組んでいる。
ホテルの名称は「ナカノ ミュージアムホテル」で、中野さんと住友商事グループの共同出資による新会社が運営する。展示品は、中野さんが10代の頃から買い集めてきたもので、1910年代からの玩具のほか、米国のピンボールマシンや年代物のジーンズ、レトロな家電など幅広い。希少性から市場で数百万円の高値がつくものもあるという。
現在は、元美術館だった中野さんの自宅の壁にレイアウトされているが、開業に向けてアクリル板で覆い、宿泊客が飲食しながら鑑賞できるようにする予定だ。
清里はバブル期に若者でにぎわったが、ブームが去るとシャッター街となった。だが、中野さんは80年代のメルヘン調の街並みに魅了されたという。「好きで集めた物が時の経過で価値を認められるのがサブカルの魅力。五感でわくわくしながら楽しめるホテルにして清里にサブカルファンを呼び込みたい」と話している。