フィッシャー、アドベントとアブダビ投資庁に少数株最大30億ドル売却

AI要約

私の健康状態は良好だが、異例の長期保有期間となる取引により、不測の事態が生じた場合でもFisher Investmentsの独立性と企業文化は守られる。

アドベント・インターナショナルとAbu Dhabi Investment Authorityの一部門が、Ken Fisher氏のFisher Investmentsの少数株を25億-30億ドルで取得する。

Fisher Investmentsは今後も独立して経営を続けられるとし、買収交渉は過去に否定していた報道とは異なる結果となった。

(ブルームバーグ): プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社アドベント・インターナショナルとアブダビ投資庁(ADIA)の一部門が、資産家ケン・フィッシャー氏(73)のフィッシャー・インベストメンツ(FI)の少数株25億-30億ドル(約3930億-4720億円)相当を取得する。

非公開会社FIは16日の発表資料でこの取引による同社の評価額は127億5000万ドルになると説明。取引はケン・フィッシャー氏の相続計画の一環であり、FIは今後も独立して経営を続けられるとした。

フィッシャー氏は同発表資料で「私の健康状態は良好だが、PE取引としては異例の長期保有期間となるこの取引により、私に不測の事態が生じた場合でもFIの長期的な独立性と企業文化は確実に守られるだろう」と述べた。

ブルームバーグと米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は今年1月、それぞれ事情に詳しい関係者を引用してアドベントがフィッシャーの買収交渉を進めていると報じた。FIは当時、「当社はアドベント・インターナショナルを含むどこからも買収されることはない」との声明を発表。アドベントもこの報道を否定していた。

WSJは16日、アドベントがFIの少数株取得で合意間近だと先に報じた。

原題:Fisher Sells Stake of Up to $3 Billion to Advent, Abu Dhabi Fund(抜粋)

--取材協力:Lin Cheng、Michelle F Davis.

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