死亡事故ゼロに貢献!! 日立Astemoが開発を進める二輪用進運転支援システムとは?

AI要約

日立Astemo株式会社は、「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」で二輪向けのADASの方向性ついて発表しました。

日立Astemoは、二輪用ADASの機能拡張を通じて死亡事故減少に貢献する取り組みを行っています。

中期計画では死亡事故ゼロを目指し、長期計画では転倒しずらくする技術を開発しています。

死亡事故ゼロに貢献!! 日立Astemoが開発を進める二輪用進運転支援システムとは?

日立Astemo株式会社は、「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」で二輪向けのADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)の方向性ついて発表しました。

 2021年1月に、日立オートモティブシステムズ株式会社、株式会社ケーヒン、株式会社ショーワおよび日信工業株式会社の統合会社誕生した日立Astemoは、最先端技術を結集したサスペンションやブレーキの統合制御技術、先進の環境技術を搭載したパワートレインシステムや車両の安全性を高める各種ブレーキシステム、操縦安定性と乗り心地を両立させるサスペンションなど、次世代モーターサイクルの創造に貢献する数々の製品や技術を開発・製造する企業です。

 現在、二輪の各モデルではトラクションコントロールやコーナリングABS、ウイリーコントロールなど様々な電子制御を搭載することで安全性が高められていますが、日立Astemoは、2つのカメラで構成され距離測定のできる上、搭載の自由度も高い「ステレオカメラ」を用いたADASの機能を拡張することで死亡事故減少の貢献を目指しているといいます。

 日立Astemoのモーターサイクル事業部 グローバル設計統括本部の上原 和真さんは同社の二輪用ADASについて次のように話します。

「ADASに関しては専門の部署がありまして、統合前からもっていた技術やリソースがありますので、それを集約して形にしています。

 四輪の技術ももちろん入っていますが、2輪独特の必要な機能もあります。例えば追突される危険を察知するための後方認識ですとか、転倒に繋がる凸凹した路面の検知、そうした二輪の観点も含めたADASとしての機能を構築しています。

 中期の計画では電制デバイスの介入をして、車間距離制御や緊急時ブレーキアシスト、自動減速などの機能による死亡事故ゼロへの貢献、長期計画ではカメラ認識と姿勢制御の進化を利用することで転倒しずらく、ヒューマンエラーを未然に防止することを目指しています。

 また、V2x(Vehicle to X=車両と様々なものとの間の通信や連携を行う技術)協調した安全制御、例えば自社位置情報発信による見落とされの防止、自車と他車での路面状況の共有などを可能にすることでヒューマンエラーを未然に防止することも視野にいれています」。

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 品日進化する安全支援システムにより「転ばない二輪車」が実現される日がやってくるのか期待が高まります。