英当局、バークレイズにレバレッジドファイナンス事業検証を指示

AI要約

英国の銀行バークレイズがレバレッジドファイナンス事業の精査を命じられた背景には、PE投資会社への金融機関の懸念がある。

英中央銀行の健全性規制機構が、外部専門家を加えた調査と独立報告書の提出を求めており、今後同様の措置が増える可能性がある。

PE企業やその投資先へのエクスポージャー把握の難しさが明らかになり、銀行に対してストレステストが行われる見通し。

(ブルームバーグ): 英銀バークレイズは、レバレッジドファイナンス事業の精査を同国規制当局から命じられた。プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社に対する金融各社のエクスポージャー計算方法について、イングランド銀行(英中央銀行)内で懸念が高まっていることが背景にある。

事情に詳しい関係者によると、英中銀の健全性規制機構(PRA)がバークレイズに対し、外部専門家を加えて事業慣行を検証し、独立した報告書を当局に提出するよう要求。必要に応じ、追加的な行動を求めることもあるという。

レバレッジドファイナンスはPE投資会社が資金調達手段として長らく利用している。この事業に対してPRAが精査を命じたのは初めてだが、同様の指示が今後数多く続くことになるだろうと、公にされていない情報だとして匿名を要請した関係者の1人は述べた。これに先立ち、PE大手企業やその投資先へのエクスポージャーを把握できていない銀行が多数あることが明らかになり、PRAはここ数週間のうちにPE企業との関係について銀行にストレステストを行うよう指示していた。

バークレイズおよび英中銀の担当者はコメントを控えた。

原題:Barclays Told to Review Leveraged Finance as UK Probes Industry(抜粋)

--取材協力:Alexandre Rajbhandari.

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