FRB当局者、年内利下げは1回・25年は4回と予想=金利・経済見通し

AI要約

FRBが金利・経済見通しを発表。今年の利下げは1回と予想が変更され、24年末に政策金利の予測中央値は5.1%となる。

インフレ指標や失業率の見通しも示され、経済成長率見通しは24年が2.1%、25年が2.0%に据え置かれる。

政策担当者の予想や予測の変化も明確に示されている。

FRB当局者、年内利下げは1回・25年は4回と予想=金利・経済見通し

[12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表した金利・経済見通しによると、政策担当者は今年の利下げは1回のみと予想している。これは3月時点の予想より2回少ない。

政策担当者19人のうち4人は、年内に利下げを行うべきではないと考えている。3月時点でそう考えていたのは2人だった。

一方、7人は年末までに1回の利下げが適切だとの認識を示した。2回の利下げが必要だとみる当局者は8人だった。

2025年末の政策金利の予測中央値は4.1%。来年には0.25%ポイントの利下げが4回行われることを意味している。

3月時点の見通しでは、24年と25年にそれぞれ少なくとも0.25%ポイントの利下げを3回実施すると予想していた。

24年末時点での政策金利の予測中央値は5.1%。前回予想は4.6%だった。

FRBが重視するインフレ指標であるコア個人消費支出(PCE)価格指数の見通しは24年末で2.8%、25年末には2.3%。3月時点では24年末が2.6%、25年末が2.2%だった。

失業率に関しては現在の4%から25年末までに4.2%に上昇すると予想。3月時点の予想は4.1%だった。

経済成長率見通しは24年が2.1%、25年が2.0%で据え置いた。

FRBが発表した金利・経済見通しは以下の通り。

●FF金利見通し中央値(カッコ内は前回見通し)

*24年末:5.1%(4.6%)

*25年末:4.1%(3.9%)

*26年末:3.1%(3.1%)

*長期:  2.8%(2.6%)