英GDP、4月はゼロ成長 選挙控えた政権に逆風

AI要約

英国の国内総生産(GDP)は4月、前月比横ばいとなった。サービス業は好調だったが、建設業や製造業が低迷し、影響を受けた。これがスナク政権に悪材料となる可能性もある。

英国では7月4日に国政選挙が実施されるが、野党労働党が保守党をリードしているとの世論調査結果が出ている。

3月には0.4%の増加があったが、4月はゼロ成長となった。前年比では0.6%の増加となった。

英GDP、4月はゼロ成長 選挙控えた政権に逆風

Andy Bruce William Schomberg

[12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が12日発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比横ばいだった。サービス業が好調だったが、雨天が多かったことも影響し建設業や製造業が低迷した。選挙を控えたスナク政権には悪材料となる。

英国では7月4日に国政選挙が実施される。世論調査では野党労働党がスナク首相の保守党に約20ポイントの差をつけてリードしている。

エコノミストもゼロ成長を見込んでいた。3月は0.4%増だった。

前年比では0.6%増だった。

2─4月は、1─3月から0.7%増加し約2年ぶりの高い伸びとなった。

キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・デイルズ氏は、4月の成長失速は建設と小売が天候不良の影響を受けたためで、景気後退に戻るリスクを高めるものではないと指摘。「金利と物価の上昇という経済成長への2つの足かせは今年弱まっていく。次期政権にとって経済的な追い風となるだろう」と述べた。