2026年、F1マシンはこうなる! パワーユニット規則に続いてマシンレギュレーションも決定

AI要約

2026年から導入されるF1の次世代テクニカルレギュレーションが発表され、自動車メーカーからの支持を受けている。

新しいパワーユニット規定ではカーボンニュートラル実現を目指し、エンジンとモーターの割合が変更される。

マニュアル・オーバーライド・モードの導入やパワーユニットサプライヤーのチームへの供給体制も決定されている。

2026年、F1マシンはこうなる! パワーユニット規則に続いてマシンレギュレーションも決定

2024年6月6日(現地時間)、F1第9戦カナダGP開幕を前に、2026年から導入されるF1の次世代テクニカルレギュレーションが発表された。

2026年の規則は、6月28日に世界モータースポーツ評議会によって正式に承認される予定となっている。2026年から導入されるパワーユニット規則は2022年8月に発表され、カーボンニュートラル実現を目標に掲げた規則が世界の自動車メーカーから支持を受け、フェラーリ、メルセデス、アルピーヌ、ホンダ、アウディ、レッドブル・フォード・パワートレインズという6つのパワーユニットメーカーが参戦を正式に表明している。

今回のF1次世代テクニカルレギュレーションは、FIA、F1、チーム、パワーユニットメーカーなどが協力して策定したもので、パワーユニットやサステナビリティだけでなく、シャシ、空力、安全性、エンターテインメント性など、F1のエキサイティングな未来を定義するものとなっている。

2022年8月に発表された新しいパワーユニットレギュレーションは、1.6L V6直噴シングルターボエンジンを基礎に、市販車に用いる100%持続可能な燃料を使用することを義務づけるとともに、燃料流量を制限してエンジンから得られるパワーを560kWから400kWに引き下げ、モーター出力を120kWから350kWへと大幅に増加する。複雑なMGU-Hは廃止され、かわりにブレーキング時に回生できるエネルギー量を倍増し、1周あたり8.5MJのエネルギーが回生可能となる。2024年の時点では最高出力の83%をエンジン、17%をモーター(MGU-K)が占めているが、2026年規定ではエンジンとモーターが50%ずつをまかなう形になる。

この新しい規定はカーボンニュートラル実現を目標に掲げる多くの自動車メーカーの心を動かし、ホンダもこれを機にF1復帰を表明している。

参戦するパワーユニットサプライヤーはメルセデス、フェラーリ、レッドブルフォードパワートレインズ、アルピーヌ、ホンダ、アウディで、メルセデスは自身のワークスチームのほか、マクラーレン、ウイリアムズの3チームに。フェラーリはワークスチームに加えてハースに。レッドブル・パワートレインズは、レッドブルとRBの2チームに供給することになる。

一方、アルピーヌ/ルノーはワークスチーム、ホンダはアストンマーティン、アウディは自身のアウディ・ザウバーと、それぞれ1チームへの供給体制をとる。

また、今回の発表では「マニュアル・オーバーライド・モード」を採用することが明らかになった。これはドライバー自らの操作で電動パワーを一時的にブーストすることができるというもので、追い越しの機会を増やす目的で設定される。