カード事業、収益力強化 未利用なら手数料 クレディセゾン社長
クレディセゾンの水野克己社長はクレジットカード事業の構造改革を急ぐ考えを示し、年会費無料カードの利用がない場合に手数料を導入する方針を明らかにした。
水野社長はコスト増加や決済手数料の低下に対処する必要性を説明し、システム維持のコストについても言及。今後は富裕層や中小企業オーナー向けのサービス強化も予定している。
手数料が導入されるカードは3種類あり、利用があれば手数料はかからないが、無利用の場合は料金が発生する仕組みとなる。
クレディセゾンの水野克己社長はインタビューに応じ、クレジットカード事業の構造改革を急ぐ考えを明らかにした。
年会費無料の一部のカードについて、1年間利用がなければ「カードサービス手数料」を取る仕組みを6月から導入。対象の拡大も検討する方針を示した。
水野社長は、金利上昇などでコストが上がる一方、加盟店から得る決済手数料は低下傾向にあり「今から手を打たないと事業が埋没してしまう」と説明。「システムの維持にもコストがかかっている」と述べ、新たな手数料に理解を求めた。今後は富裕層や中小企業オーナー向けのサービスを強化する考えも示した。
手数料を取ることにしたカードは現在3種類で、「セゾンカードインターナショナル」の場合は1650円。1年間に1円でも利用があれば発生しない。