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社会人2年目ですが50歳で「早期退職」するのが目標です。退職までにいくら貯蓄すればいいですか?
早期退職に必要な貯蓄額について解説します。総務省統計局の家計調査報告に基づき、早期退職後の生活費をシミュレーションします。
平均消費支出を考慮し、50歳での早期退職から90歳までの生活に必要な貯蓄額を検討します。
収入と貯蓄を組み合わせて生活するシナリオを設定し、必要貯蓄額を算出します。
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「60歳や65歳まで働いて定年退職する」という人がいる一方で、「早期退職したい」と考えている人もいます。
しかし早期退職する場合、生活費をどのように工面するべきか気になるでしょう。
年金をもらうまで、あるいはもらい始めてからであっても、ほかに収入減がない場合は貯蓄を切り崩さなければならないかもしれません。
その点を踏まえると、どれくらいの貯蓄が必要なのか、早いうちから考えておくことが賢明でしょう。
本記事では、早期退職する場合に必要となる貯蓄額について解説します。
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯・二人以上の世帯における消費支出(月平均額)は表1の通りです。
表1
※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
この数値を踏まえて、早期退職後の生活費をシミュレーションしてみましょう。
仮に、50歳で早期退職して90歳まで生きるとします。
もし41年間、前述の平均消費支出がある場合、各世帯における総消費支出額は以下の通りです。
●単身世帯:8246万9040円
●二人以上の世帯:1億4464万6524円
世帯構成人数により大きな差があり、また保険料や税金のような消費支出以外の支出を鑑みると一概にはいえません。
しかし、平均から算出すると少なくとも1億円前後が必要な可能性があります。
ここからは収入を加味したうえで、早期退職後の必要貯蓄額をシミュレーションしましょう。
前述の家計調査報告による65歳以上の無職世帯における平均実収入(月)と、年換算した平均実収入を表2にまとめました。
表2
※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
では仮に50~64歳(15年間)までは貯蓄のみで生活し、65歳から90歳(26年間)までは実収入と貯蓄で生活するとしましょう。
この場合の必要貯蓄額を表3にまとめました。
表3