積水ハウス、マンション解体 引き渡し直前、「富士山見えない」

AI要約

積水ハウスが国立市に建設した分譲マンションを富士山の眺望に影響が出るとして解体することが決まった。

富士山が見えなくなるとの地域住民の声に対し、積水ハウスは対応を試みたが、最終的に解体を決定し、契約者には補償をするという。

この異例の事態について積水ハウスは国立市に事業中止と建物解体を申し出た。

 積水ハウスが、東京都国立市に建設した分譲マンションを解体することが10日、分かった。

 地域住民から富士山の眺望に影響が出るとの声が相次いだことを受けて対応を重ねたが、「景観への影響の検討が不十分」と判断。7月にも予定していた引き渡しの直前で、異例の事態となった。

 解体するのはJR国立駅から徒歩約10分の「グランドメゾン国立富士見通り」で、地上10階建ての全18戸。積水ハウスは、7000万~8000万円を中心に販売していた。

 地域住民の「富士山が見えなくなる」などの声に対し、積水ハウスは住民説明会を開き、高さを当初計画よりも低くするなど対応したが、景観保全を求める住民の意見などを考慮し、解体することを決めた。マンション契約者には金銭面などで補償するという。同社は3日、国立市に事業中止と建物解体を申し出た。