クボタの本社跡地「売却でなく再開発に資するものに」 北尾社長

AI要約

クボタの北尾裕一社長は、大阪・難波から梅田に本社を移転した後の跡地を更地にして再開発に資する考えを示した。

クボタは移転を発表し、現本社の跡地活用に注目が集まっている。

新本社は世界との交流がしやすい場所に位置し、社員の利便性やコミュニケーションを生む場として期待されている。

クボタの本社跡地「売却でなく再開発に資するものに」 北尾社長

クボタの北尾裕一社長は8日、令和8年5月に大阪・難波から梅田に本社を移転した後の跡地について、「私としては売却ではなく、更地にして(周辺の)再開発に資するものにしたい」との考えを示した。堺製造所(堺市)で産経新聞などの取材に応じた。

クボタは先月、大阪市浪速区の本社をJR大阪駅北側の「うめきた2期(グラングリーン大阪)」内のオフィスビルに移転すると発表。築50年になる現本社は老朽化が進んでおり、移転後の跡地活用に注目が集まっている。

北尾社長は「私個人の意見として、クボタのモニュメントのようなものを作って現地の活性化に使えないか、そういうことを考えていきたい」と述べた。

一方、移転先の新本社については「日本だけでなく、世界と交流しやすい場所にすることが狙い」と説明。グラングリーン大阪はJR大阪駅と直結するため、社員の利便性はもちろん、さまざまなコミュニケーションを生む場としても期待される。

クボタは8日、堺製造所などで、世界各地の拠点から従業員が集い、旋盤加工やエンジン整備などの技術を競う「技能競技会」を開催。216人の技術者が参加し、磨いた腕を競い合った。海外からの参加は過去最多の75人だった。(桑島浩任)