往復するだけでも高速代がおトクに!? さらに周遊エリア内は乗り降り自由!ETC周遊パス「速旅」に登場した“最新ドライブプラン”とは

AI要約

NEXCO各社が発売する「ETC周遊プラン」は、高速道路で何度流出入を繰り返しても追加料金がかからない、ETC車専用の割引商品である。

NEXCO中日本が発売する「速旅」には新商品「静岡ドライブプラン」があり、広い範囲で活用できる隠れた優等生である。

「静岡ドライブプラン」は名前に反して他のエリアも利用可能であり、周遊エリア内での観光に大きなメリットがある。

往復するだけでも高速代がおトクに!? さらに周遊エリア内は乗り降り自由!ETC周遊パス「速旅」に登場した“最新ドライブプラン”とは

 NEXCO各社が発売する「ETC周遊プラン」は、商品ごとに定められた価格を事前申し込みにより支払うことで、対象のエリア内の高速道路で何度流出入を繰り返しても追加料金のかからない、ETC車専用の割引商品です。

 そのETC周遊プランとしてNEXCO中日本が発売する「速旅」に、2024年6月1日、新商品「静岡ドライブプラン」が追加されました。

 じつはこの商品、名前に「静岡」が入っていることから、静岡県内を周遊エリアとするETC周遊プランに思えます。しかしじつは、より広い範囲で使え、かつ“裏技”も秘めた“隠れ優等生”なのです。

 早速、その概要を見てみましょう。

 この商品の目的地は「A 静岡県全域および山梨県全域」「B 富士山周辺エリア(富士・御殿場・富士五湖・甲府)」「C/D 静岡県全域」「E 中央日本四県(新潟・長野・山梨・静岡)」にわかれています。

 さらにA、B、C、Dは周遊エリアのみ“乗り放題”の対象となる「発着なし」と、発着地から周遊エリアまでの行程を含む「発着付き」が用意されています。

 発着付きはAが首都圏/愛知/長野、新潟、Bが首都圏/愛知、Cが首都圏/愛知、Dが長野/新潟となっています。

 A~Dはそれぞれ、価格と周遊エリアとのバランスがよく、うまく活用すれば、高速道路の通行料金を大きく節約できます。

 たとえばBの「首都圏発着」の価格は7400円(普通車、以下同)で、周遊エリアは中央道であれば「談合坂スマートIC~小淵沢IC」、東名であれば「足柄スマートIC~焼津IC」の範囲で、利用期間は3日間です。

 もし平日の日中に東京ICから静岡ICを利用すると、片道の通行料金は4300円となります。そのため、単純に往復するだけでも大幅に割安になることがわかります。さらに周遊エリア内のICで観光のため高速道路の流出入を繰り返せば、そのメリットはより大きくなります。

 さて、なかでもとりわけ魅力的なのが、Eの中央日本四県を対象とするプランです。

 この商品は、東名の「富士川スマートIC~相良牧之原IC」から北陸道の「名立谷浜IC~新潟中央JCT」、磐越道の「新潟中央IC~新津IC」、日本海東北道の「新潟中央JCT~新潟空港IC」まで、日本列島を中部横断道、中央道、長野道、上信越道経由の南北軸でまたぐ広大な範囲を周遊エリアとしています。

 価格は1万8300円で、この区間を端から端まで、たとえば「相良牧之原IC~新潟中央IC」を平日日中に往復すると通行料金は2万840円であることから、往復すれば“元がとれる”計算になります。

 もちろん、立ち寄り観光すれば、おトク額はさらに大きくなります。ただ実際には静岡と新潟の人口を考えれば、利用者のパイはそれほど大きいとは思えません。

 しかしこの商品には、高速道路の利用がそれほど長距離でなくても、しっかりおトクになる“裏技”的な使い方があるのです。