噂の「電動クーラー」は本当に旧車の救世主なのか? DIYで装着できるように工夫されたオプションの数々を紹介します

AI要約

電動クーラーキットが旧車にも簡単に装着可能である理由と工夫について紹介。

コンプレッサーが電動になったことでレイアウトの自由度が高まり、最大50Aの電力を必要とするが、発電量の少ない車両でも制限機能を利用すれば使用可能。

エバポレーターの選択肢や他のオプションアイテムについても紹介。

噂の「電動クーラー」は本当に旧車の救世主なのか? DIYで装着できるように工夫されたオプションの数々を紹介します

クーラーのない旧車にとって炎天下は大敵です。しかし最近、コンパクトカーや特殊なレイアウトの車両などにも簡単に装着できる「電動クーラーキット」がCRUIZEから登場し、旧車界隈で話題となっています。今回は、このキットが多くの車種で使用しやすいよう各所にこらされた工夫と、便利なオプションアイテムを紹介します。

CRUIZEの電動コンプレッサー式クーラーキットが多彩な旧車に取り付けやすい最大の理由は、コンプレッサーが電動になったことそのものと言っていいだろう。コンプレッサーを設置する場所は、エンジンルーム内でも車内でもトランクの中でもOK。レイアウトの自由度が高いのも電動クーラーキットの魅力のひとつというわけだ。

また電動となったことで、これまでエンジンの出力で駆動していたコンプレッサーは電気を使って駆動することとなり、駆動には電力が必要となる。CRUIZEのキットに採用されているコンプレッサーを駆動する電力は最大で50Aなので、90A程度の発電機が搭載してある車両であればクーラーを十分稼働することができるとのこと。強化オルタネーターなどを装着し、90A程度の発電量を確保できれば問題なく使用が可能だ。

ちなみに特殊な発電機を使用しているため、簡単に発電量を上げることはできないが、発電量が90A以下という車両でも装着をあきらめる必要はない。マッチ箱程度の大きさの、オプションの電流コントローラーを使用することで、ボタン操作のみで、最大使用電流を25A、37.5A、50Aの3段階に制限することができるのだ。これによって発電量の少ない車両のアイドリング時や、雨の日の夜など電装品を多く使用するシチュエーションで、電流を制限しながら使用することができる優れものなのだ。

クーラーキットに標準で備わるエバポレーター(吹き出し口)は、正面と左右斜めに吹き出し口が備わるアンダーダッシュタイプだが、車種や取り付け方法によって異なる形状やサイズのエバポレーターを選択可能だ。

ダクトタイプエバポレーターは本体に直接吹き出し口を装着するのではなく、トランク内などに設置し、そこからダクトで吹き出し口をダッシュに取り付けるためのエバポレーターだ。またコンパクトカーなど設置場所が狭い場合に便利な小型エバポレーターは、幅350mmとコンパクトでシート下やグローブボックス裏側など狭い場所にも設置が可能。その他にもヒーターを一緒に制御できるクーラー/ヒーター兼用タイプも用意。幅広い車種や用途に対応可能だ。

他にもコンデンサーやコンデンサー用の電動ファンもサイズを2種類用意することで、設置場所のサイズに左右されず、幅広い車種に取り付けが可能となっているのだ。