ファイブ・ビロウ急落、低調な決算嫌気-スクイッシュマロの需要後退
米国のディスカウントチェーン、ファイブ・ビロウが第1四半期決算で市場予想を下回り、売上高予想を引き下げたため株価が急落した。
ぬいぐるみブランド「スクイッシュマロ」の需要が控えめであることが主な原因であり、消費者支出が食品や飲料に傾向していることも影響している。
ファイブ・ビロウは通期の売上高予想を下方修正し、株価は20%下落した。
(ブルームバーグ): 6日の米株式市場で、ディスカウントチェーンのファイブ・ビロウが急落。2-4月(第1四半期)決算が市場予想を下回ったほか、通期の売上高予想を引き下げたことが嫌気された。同社は、ぬいぐるみブランド「スクイッシュマロ」の仕入れが需要を上回ったことが理由だと説明した。
ジョエル・アンダーソン最高経営責任者(CEO)は6日、消費者の支出が食品や飲料などにシフトする中、スクイッシュマロの需要は後退していると説明。「消費者は支出に対して厳しくなっており、必要なものだけを購入する傾向が強まっている」と述べた。
そうした傾向を受け、第1四半期の既存店売上高は市場予想に反して減少。売り上げの減速はイースター(復活祭)の祝日前後から始まり、5-7月(第2四半期)も継続している。同社は通期の売上高予想を37億9000万-38億7000万ドル(約5900億-6040億円)に下方修正。アナリスト予想は約40億ドルだった。
ニューヨーク市場でファイブ・ビロウ株は一時20%安となった。
原題:Five Below Falls as Shoppers Prioritize Food Over Squishmallows(抜粋)
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