国債買入、今後緩和からの出口進めていく中で減額が適当=日銀総裁

AI要約

日銀総裁は国債買い入れの減額に言及し、金融緩和の出口を進める考えを示唆した。

2%の物価目標を達成するためにはインフレ予想の安定が必要であり、現在はまだ目標に達していないと述べた。

植田総裁はインフレ予想の向上はあるものの、2%の目標値へのアンカーが重要だと強調した。

国債買入、今後緩和からの出口進めていく中で減額が適当=日銀総裁

Takahiko Wada

[東京 6日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は6日、参院財政金融委員会で、国債買い入れについて「3月の金融政策の枠組み変更後の金融市場の状況を確認しているところだ」と指摘。その上で「今後、大規模な金融緩和からの出口を進めていく中で減額することが適当だ」と述べた。

浅田均委員(維教)の質問に答えた。

植田総裁は、2%の物価目標を実現するには「インフレ予想も2%近辺で安定的に推移することが必要だ」とも述べた。最近、インフレ予想の各指標を見ると少し上昇してきているが「まだ2%に少し距離がある」と話した。

植田総裁は5月27日、金融研究所主催の「2024年国際コンファランス」であいさつし、これまでのところインフレ予想をゼロ%から押し上げることには成功したように思うが、「2%の目標値にアンカーしなければならない」と指摘した。