〔米株式〕ダウ続伸、96ドル高=ナスダック最高値(5日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、FRBの早期利下げ期待により続伸。

米雇用指標が予想を下回り、FRBの利下げ期待が高まる。

景気の底堅さが示され、ハイテク銘柄が好調。

 【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が高まり、ハイテク銘柄がけん引して続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比96.04ドル高の3万8807.33ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は330.85ポイント高の1万7187.90と史上最高値を更新して引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6009万株減の8億5527万株。

 この日発表された米雇用指標が市場予想を下回り、FRBが9月にも利下げを始めるとの見方が強まった。米半導体大手エヌビディアは5.2%上昇して時価総額が3兆ドルを突破、米アップルを追い抜いてナスダック全体を押し上げた。他の人工知能(AI)関連の銘柄も値上がりした。

 同日発表の米経済指標で景気の底堅さが示されたことも製造業などの買いを促した。市場参加者からは「利下げが遅れる懸念は薄れ、景気も悪くない。ちょうど良い相場環境だった」(日系証券)との声が聞かれた。

 ダウ銘柄では、インテルが2.5%高、マイクロソフトが1.9%高、ゴールドマン・サックスが1.4%高、アマゾン・ドット・コムが1.1%高、ダウとハネウェル・インターナショナル、IBMがいずれも1.0%高。

 一方、シスコシステムズが3.0%安、ウォルト・ディズニーが1.8%安、ジョンソン・エンド・ジョンソンが1.2%安。