長期金利、0.990%に低下 米経済指標の弱さなど受け

AI要約

5日午前の東京債券市場で、新発10年物国債の流通利回りが低下し、米国の経済指標やFRBの利下げ観測が影響した。

前日の米債券市場では雇用関連指標が低調で、長期金利が下落。国内では自動車大手の認証不正でマイナス成長の懸念も浮上。

市場では日銀の追加利上げに逆風の可能性があるとの見方が広がっている。

 5日午前の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第374回債)の流通利回りが一時0.990%に低下(債券価格は上昇)した。

 米国で弱めの経済指標の発表が相次ぎ、米長期金利が低下した流れを引き継いだ。

 前日の米債券市場では低調な雇用関連指標を受け、長期金利が低下。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測の再燃も金利低下につながった。

 国内では自動車大手の認証不正で、マイナス成長に陥るとの懸念も広がっている。市場では「影響は不透明だが、日銀の追加利上げに逆風となる可能性がある」(運用会社)との声が聞かれた。