〔ロンドン外為〕円上伸、154円台後半=約3週間ぶり高値(4日正午)

AI要約

ロンドン外国為替市場で、日銀による国債買い入れ減額検討の報道により円高・ドル安が進み、1ドル=154円台後半に上昇。

リスク回避の動きや米長期金利の下落も影響し、円は3週間ぶりの高値水準を記録。

対ユーロや対ドル相場にも円高の動きが見られ、ポンドやスイス・フランにも影響が及んでいる。

 【ロンドン時事】4日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀による国債買い入れの減額検討に関する一部報道を受けて円買い・ドル売りが加速し、1ドル=154円台後半に上伸した。約3週間ぶりの高値水準。正午現在は154円89~99銭と、前日午後4時(156円15~25銭)比1円26銭の円高・ドル安。

 円は序盤、米長期金利の下落につれて円買い・ドル売りが進み、155円台前半まで上昇。主要国で株安が進むなどリスク回避の動きが広がる中、日銀が早ければ今月の会合で国債買い入れ減額を具体的に検討すると一部で報じられたことを受け、一段の円買いが入り、5月16日以来となる154円台を付けた。

 対ユーロは1ユーロ=168円31~41銭(前日午後4時は169円73~83銭)と、1円42銭の円高・ユーロ安。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.0861~0871ドル(同1.0865~0875ドル)。

 ポンドは1ポンド=1.2751~2761ドル(同1.2767~2777ドル)。スイス・フランは1ドル=0.8927~8937フラン(同0.8963~8973フラン)。