9.7兆の為替介入「一定の効果があった」鈴木財務相

AI要約

鈴木俊一財務相は、政府・日本銀行が実施した円買いドル売りの為替介入に効果があったと述べた。

財務省は過去最大規模の為替介入を行い、急速に円が買い戻された。

鈴木氏は介入の理由や今後の対応について説明し、為替市場の動向を注視する考えを示した。

9.7兆の為替介入「一定の効果があった」鈴木財務相

 鈴木俊一財務相は4日の閣議後会見で、政府・日本銀行が4~5月に実施した円買いドル売りの為替介入について「一定の効果があった」との見解を述べた。

 財務省は先月31日、直近1カ月間(4月26日~5月29日)に過去最大規模となる総額9兆7885億円の為替介入をしたと公表。この期間では、大型連休中の4月29日と5月2日に大規模な円買いドル売りの動きがあり、それまで一時1ドル=160円台まで円安ドル高が進行していたが、急速に円が買い戻された。

 鈴木氏は会見で「投機的な動きを背景とした、過度な(為替相場の)変動に対応するために実施した」と介入に踏み切った理由を説明した上で「引き続き、為替市場の動向をしっかりと注視して、万全の対応をとっていきたい」と述べた。