OPEC産油量、5月も横ばい-イラクとUAEは割り当て上回る生産

AI要約

石油輸出国機構(OPEC)は3カ月連続で産油量が横ばいとなったが、主要加盟国のイラクとアラブ首長国連邦(UAE)は割り当てを上回って生産している。

OPECプラスは米国やガイアナからの輸出増と、中国の不安定な経済見通しによる影響を相殺するため追加減産を行っており、原油価格の下支えを図っているが、効果はまちまち。

過去2カ月間の原油価格は下落傾向にあるが、OPECプラスは10月以降は徐々に削減幅縮小を検討している。

(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)の5月の産油量は3カ月連続で横ばいとなったが、主要加盟国のイラクとアラブ首長国連邦(UAE)の生産は引き続き割り当て分を上回った。

ブルームバーグの調査によれば、OPECの産油量は先月、日量2696万バレルと、前月から約6万バレル増加した。イラクとUAEはこれまでのところ年初に加盟国と合意した供給削減をまだ完全には実施していない。

OPECと非加盟産油国で構成するOPECプラスは米国やガイアナからの輸出増と、主な石油消費国である中国の不安定な経済見通しによる影響を相殺するため追加減産し、原油価格の下支えを図るが、効果はまちまちだ。過去2カ月間の原油価格は下落傾向にある。

OPECプラス、減産延長で合意-10月以降は徐々に削減幅縮小へ (2)

原題:OPEC’s Crude Production Steady While Key Members Flout Quotas(抜粋)

--取材協力:John Deane、Verity Ratcliffe、Andrew Reierson、Lucia Kassai.

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