航空会社団体、今年の業界収益予想を上方修正 記録的な旅行者数

AI要約

IATAは、2024年の世界の航空業界の業績予想を上方修正し、収入は1兆ドルをわずかに下回る水準になる見込み。

利益は305億ドルと見込まれ、23年の274億ドルを上回る。

航空業界はコロナ禍の影響から急速な回復を遂げ、世界的なサプライチェーンの混乱が旅行需要の回復に影響するかもしれない。

航空会社団体、今年の業界収益予想を上方修正 記録的な旅行者数

Tim Hepher Lisa Barrington

[ドバイ 3日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は3日、記録的な旅行者の増加を背景に2024年の世界の航空業界の業績予想を上方修正した。収入は1兆ドルを小幅下回る水準になると予想している。

利益は305億ドルと見込む。23年の274億ドルを上回る見通し。

航空業界はコロナ禍の影響で20年には1400億ドルの赤字を計上したが、急速な回復を遂げた。

IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれている年次総会でロイターの取材に応じ、航空業界の環境は、特にアジアで予想以上に良いと語った。

ただ、世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱が旅行需要の回復に対応する業界能力に影響する可能性があるとした。

24年の旅客イールド(旅客1人が1マイル当たり支払う平均価格)は23年から3.2%上昇すると予想している。輸送能力の伸びが抑制され、平均運賃が上昇することが一因と説明した。