日本製鉄のUSスチール買収 アメリカ以外の全ての規制当局から承認

AI要約

日本製鉄はアメリカの鉄鋼大手「USスチール」買収について、アメリカ以外の規制当局全てから承認を得たと発表した。

欧州委員会や他国の規制当局からの承認を受け、買収完了に向けて進展しているが、アメリカの規制当局の審査が焦点となっている。

USスチールの臨時株主総会では承認されたものの、全米鉄鋼労働組合の反対や大統領選挙へ向けた政治問題など、買収の行方は依然として不透明である。

日本製鉄はアメリカの鉄鋼大手「USスチール」買収について、アメリカ以外の全ての規制当局から承認を得たと発表しました。

日本製鉄とUSスチールの発表によりますと、買収を承認したのは欧州委員会のほか、メキシコ、セルビア、スロバキア、それに、トルコの規制当局だということです。

日本製鉄は今年12月までの買収を目指していて、アメリカの規制当局の審査が焦点となっています。

日本製鉄の森副会長は「アメリカ以外の全ての審査当局から承認を取得し、買収完了に向けた大きな節目になる。強い決意で買収を完了させる」とのコメントを発表しています。

買収をめぐっては、USスチールの臨時株主総会で承認された一方、全米鉄鋼労働組合は依然、反対していることなどから、秋の大統領選に向けて政治問題となっていて、買収の行方は不透明なままです。