イスラエル、エジプトとの緩衝地帯掌握 「ハマスの武器密輸ルート」

AI要約

イスラエル軍がガザとエジプトの間の緩衝地帯を掌握し、数十基のロケット発射台や約20本のトンネルを発見したと発表

イスラエルは回廊のトンネルを密輸ルートと主張してきたが、エジプト政府はこれを否定。イスラエル軍の回廊支配に警戒

回廊を通じた密輸がハマスの武器調達につながっていたとされ、両国間の緊張が高まっている

イスラエル、エジプトとの緩衝地帯掌握 「ハマスの武器密輸ルート」

 イスラエル軍のハガリ報道官は29日の記者会見で、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザとエジプトの間の緩衝地帯(通称・フィラデルフィア回廊)を掌握したと発表した。

 ハガリ氏は、この回廊沿いに発射準備が整った数十基のロケットの発射台のほか、約20本のトンネルを発見したという。イスラム組織ハマスがこの回廊を通じて武器をエジプト側からガザに密輸しており、「生命線」だったとした。

 イスラエルはかねて、回廊のトンネルが密輸ルートになっていると主張してきた。これに対し、エジプト政府は、回廊一帯で多数のトンネルを破壊しており、いかなる密輸も不可能だと反論。ガザでの軍事作戦を展開するイスラエル軍による回廊支配を警戒していた。