マスクやナデラなどの著名CEOは「ワーク・ライフ・バランス」が好きではない(海外)

AI要約

CEOたちがワーク・ライフ・バランスについて異なる考えを持っていることがわかる記事だ。ジェフ・ベゾスは「ワーク・ライフ・ハーモニー」を重視し、マイクロソフトのCEOは「ハーモニー」を目指すべきだと語っている。一方、TIAAのCEOは「ワーク・ライフ・バランスは嘘だ」と断言している。

マスクやナデラなどの著名CEOは「ワーク・ライフ・バランス」が好きではない(海外)

長年にわたり、CEOや企業のリーダーは、ワーク・ライフ・バランスについての考えを共有してきた。

中には、その言葉を嫌い、仕事と生活のコントロールについて異なるアプローチをとるべきであると考える人物もいる。

例えば、ジェフ・ベゾスは、仕事と生活の関係は「循環」だと考えている。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が議論を呼ぶとは考えないだろう。

しかし、ワーク・ライフ・バランスが重要と考える人もいるが、徹底的に嫌ったり、「嘘」と呼んだりするCEOもいる。

ワーク・ライフ・バランスについて、CEOたちがどのようにとらえているかを紹介しよう。

アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)は2018年、Business Insiderの親会社アクセル・シュプリンガー(Axel Springer)主催のイベントで、労働者は仕事と生活について、バランスではなく、ワーク・ライフ・ハーモニー(調和)を目指すべきだと語った。ベゾスはまた、ワーク・ライフ・バランスのコンセプトについて、トレードオフを思わせることから、「消耗させるもの」だとも語った。

ベゾスは、ワーク・ライフ・バランスではなく、循環(circle)だと述べた。そして、自宅で幸せを感じればエネルギーが湧き、仕事の生産性も高まるが、その逆もまた同様だと話している。

マイクロソフトのCEOは、ワーク・ライフ・バランスは目標ではないと考えている。その代わりに、仕事と生活の「ハーモニー」に焦点を当てるべきだという。ナデラは2019年に、以前はリラックスと仕事のバランスを取る必要があると考えていたことをオーストラリアン・フィナンシャル・レビューに明かした。だが、彼はそれからアプローチを変え、自分の「深い関心」と仕事と一致させるようになったという。

「ワーク・ライフ・バランスは嘘だ」と、TIAAのタスンダ・ブラウン・ダケット(Thasunda Brown Duckett)CEOは、2023年にフォーチュン(Fortune)のアラン・マレー(Alan Murray)CEOに語った。ブラウン・ダケットは以前、罪悪感を感じ、仕事と母親であることのバランスを取ることに苦労したと話している。

ブラウン・ダケットは、彼女自身の生活を「ポートフォリオ」と見ていて、母、妻、企業幹部などの異なる役割を担うことに時間を分けていると話している。子どもといつも一緒にいられるわけではないが、一緒にいられる間はそばにいるように努めているという。