6月2日のメキシコ大統領選挙 与党候補が独走状態

AI要約

メキシコでは現職大統領の任期満了に伴い、来月、大統領選挙が行われる予定です。

世論調査では与党候補が独走状態となっており、他の候補はそれに追いつけていません。

経済の好転や治安問題などが選挙の論点となっており、メキシコ初の女性大統領誕生の可能性も浮上しています。

6月2日のメキシコ大統領選挙 与党候補が独走状態

メキシコでは現職大統領の任期満了に伴い、来月、大統領選挙が行われる予定です。世論調査では与党候補が独走状態となっています。

メキシコでは現職のロペス・オブラドール大統領の任期満了に伴い、来月2日に大統領選挙が行われる予定です。

与党・国家再生運動のシェインバウム元メキシコ市長や、野党統一候補のソチル・ガルベス氏のほか、1人が立候補していて、合わせて3人が出馬しています。

ロイター通信などによりますと、選挙戦最終日となった29日、野党統一候補のガルベス氏は「暴力が蔓延している」として、治安対策の強化などを訴えました。

メキシコでは、現政権下の6年間でカルテルなどの犯罪組織により過去最悪となる18万5000人以上が殺害されているほか、ブルームバーグ通信によりますと、今回、同時に行われる地方議員などを選出する総選挙でも、これまでに34人の候補者が殺害されたということです。

一方、今月行われた世論調査では、与党候補のシェインバウム氏が20ポイント近くリードしていて、独走状態となっています。

オブラドール大統領が社会保障政策などを通じ貧困層から絶大な支持を集める中、シェインバウム氏は現政権の政策を踏襲すると明確にしています。米中対立を背景に外国企業からの投資額が増え、経済が好転していることも追い風となっています。

新興野党の男性候補は支持を伸ばせておらず、メキシコ初の女性大統領が誕生する見込みです。