アルパカが鳥インフル陽性、初の確認 米農務省

AI要約

米農務省国立獣医学研究所によると、アルパカに初めて高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の感染が確認された。

アイダホ州の農場で感染が確認され、殺処分された家禽(かきん)類から感染が広がった可能性がある。

H5N1ウイルスは幅広い種に感染が広がっており、人から人への感染が懸念されている。

アルパカが鳥インフル陽性、初の確認 米農務省

(CNN) 米農務省国立獣医学研究所は29日までに、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)がアルパカに感染した症例が初めて確認されたと発表した。

アルパカの陽性反応が出たのはアイダホ州の農場で、今月に入り、感染が確認された家禽(かきん)類が殺処分されていた。アルパカの陽性は16日に判明した。

農務省によると、鳥類が感染した農場でほかの動物の感染が見つかるのは、必ずしも予想外ではないという。

アルパカから検出されたウイルスの遺伝子配列は、乳牛の間で現在流行しているH5N1ウイルスと密接に関係していた。

アルパカ飼育者団体によると、米国で登録されているアルパカは26万4000頭以上。

H5N1ウイルスについてはおよそ20年にわたって観察が続けられており、かつては鳥類の感染がほとんどだった。しかし2年ほど前から野生動物や農場の哺乳類など幅広い種に感染が拡大。人から人への感染が起きやすい病原体になりつつある可能性について、懸念が高まっている。

人の症例はここ数年で米国内の3例を含めて世界各地で散発的に報告されている。米国では乳牛の間で流行が続いているが、人から人への感染は報告されていない。