米オープンAI、安全委を設置 経営陣に提言、批判払拭狙う

AI要約

米オープンAIがAI「チャットGPT」を手掛ける企業統治のための「安全・セキュリティー委員会」を設置した。

委員会は安全対策などの提言を行い、外部取締役と内部の専門家が参加する。

さらに同社は次世代のAI基盤モデルの開発も進め、AGIの実現を目指す。

 【シリコンバレー時事】生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIは28日、「安全・セキュリティー委員会」を設置したと発表した。

 安全対策などの重要な決定に関する提言を行う。高まるガバナンス(企業統治)に対する批判を払拭する狙いがありそうだ。

 テイラー会長ら社外取締役3人に加え、アルトマン最高経営責任者(CEO)や社内の専門家らが参加する。開発プロセスや安全対策を評価し、取締役会に改善策を提言する役割を担う。同社は提言後の対応を公表する。

 オープンAIはこの日、次世代の生成AIの基盤モデル開発に着手したことも明らかにした。人間を超える汎用(はんよう)人工知能(AGI)の実現を見据え、さらなる機能強化を進める。提供時期は非公表。