韓国・医学部「増員に合わせた施設・教員不足している」…医学部教授95%が否定的回答

AI要約

韓国の医学部募集定員が増えることに伴い、教授らが増員計画の撤回を求める声が上がっている。

教授らの調査では、増員に伴う教育環境整備が困難であるとの見通しや懸念が示されている。

建物や施設、教員の増設が適切に行われず、きちんとした医学教育ができない可能性が高いと指摘されている。

韓国・医学部「増員に合わせた施設・教員不足している」…医学部教授95%が否定的回答

【05月28日 KOREA WAVE】韓国で2025学年度の医学部の募集定員が1509人増えることに関連し、全国の医学部教授らが「増員に合わせて関連施設や教員を備えるのは難しい」という見通しを示した。彼らは、増員計画を撤回するよう政府に求めた。

全国医科大学教授協議会(全医教協)は22~25日、全国30の医学部所属教授を対象に、医学部増員に伴う教育環境に関するアンケート調査を実施。10%以上増員される医学部の教授1031人がアンケートに参加した。

現在、政府の推進通り増員されれば、学校の講義室など建物が適切に準備できるかという点について、78.6%(810人)が「非常にそうではない」、16.4%(169人)が「そうではない」と答え、否定的な回答が95%を占めた。

学校のシミュレーションセンター(臨床実習施設)、図書館、医学機材など関連施設が適切に準備できるかどうかも、80.9%(834人)が「非常にそうではない」、15.2%(157人)が「そうではない」と答え、96.1%が否定的だった。

増員案通りに学生が増えても、建物、施設、教員、病院などを適切に確保し、きちんとした医学教育ができるかどうかについては、76.3%(787人)が「非常にそうではない」、18.6%(192人)が「そうではない」と答えた。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News