米軍、北朝鮮の「衛星ロケット」発射に「緊張高める」と批判の声明

AI要約

米インド太平洋軍は、北朝鮮の弾道ミサイル技術を用いた発射を非難し、国際社会の安全保障を不安定化させる可能性があると声明した。

北朝鮮は発射前に日本政府に通知をしていたが、発射は国連安保理決議違反とされ、ICBM関連技術が使用されたと指摘された。

北朝鮮の軍事偵察衛星発射は失敗に終わったと報じられている。

 米インド太平洋軍は27日、北朝鮮が同日に弾道ミサイル技術を用いた発射を行ったとして、「緊張を高め、地域内外の安全保障の状況を不安定化させる危険がある」と批判する声明を発表した。

 北朝鮮は27日未明、「衛星ロケット」を打ち上げると日本政府に通知していた。米インド太平洋軍は声明で、北朝鮮による発射は国連安全保障理事会の決議違反だと指摘。大陸間弾道ミサイル(ICBM)に直接関係する技術が用いられた、とも指摘した。

 同軍は発射について「米国や同盟国の人々や領土に差し迫った脅威をもたらすものではない」としながらも、同盟国や友好国と連携して状況を注視すると説明した。「米国による韓国と日本の防衛への関与は揺るぎない」とも述べた。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、軍事偵察衛星を27日に発射したが、新型の運搬ロケットが飛行中に空中爆発し、失敗したと伝えている。(ワシントン=清宮涼)