イラン大統領ヘリ墜落から1週間、進む功績の宣伝 路線継承を強調か

AI要約

イランのライシ大統領を乗せたヘリコプターの墜落から1週間が経過し、国内では功績をたたえる壁画や報道が目立つ。

後任を選ぶ大統領選が近づき、反米強硬路線の継承を訴える動きが見られる。

国営メディアはライシ師の実績を強調し、国際的な枠組みへの加盟や外交関係の推進を報じている。

イラン大統領ヘリ墜落から1週間、進む功績の宣伝 路線継承を強調か

 イランのライシ大統領を乗せたヘリコプターの墜落から、26日で1週間が経った。国内では、ライシ師の功績をたたえる壁画や報道が目立つ。後任を選ぶ大統領選が来月末に迫り、指導部には反米強硬路線の継承を訴える狙いがあるとみられる。

 26日午後、首都テヘラン中心部のエンゲラブ(革命)広場。ビルの壁面には「殉教者セイエド・エブラヒム・ライシ」の大書とともに、ライシ師の巨大な肖像が描かれていた。

 ライシ師の死去後、その肖像は各所に掲げられ、国営メディアでは実績を強調する報道が目立つ。

 中国やロシアが加わる国際的な枠組みである「上海協力機構」や「BRICS」への加盟手続きを進めたこと、サウジアラビアとの関係正常化やインドとの関係強化を推進したことなどだ。国営プレスTVは、こうした実績を「新世界秩序」の流れに沿うものだとして伝えた。