南アジアで熱波 インド西部では気温49度、少なくとも9人死亡

AI要約

南アジアが熱波に見舞われており、インドでは猛暑が続いている。

インド西部のラジャスタン州では気温が49度に達し、9人が熱波の影響で死亡した。

インド全土で投票が行われる中、熱波の影響が懸念されている。

南アジアで熱波 インド西部では気温49度、少なくとも9人死亡

 南アジアが熱波に見舞われている。インド西部ラジャスタン州では24日、気温が49度まで上昇し、インド全土で今年最も暑かった。同州では熱波の影響とみられる疾患で少なくとも9人が死亡。インドでは6月1日まで総選挙の投票が続いており、投票率の低下が懸念されている。

 地元メディアによると、今年4月の南インドの平均最高気温は観測史上2番目に高い37・2度を記録した。5月に入ってからも各地で猛暑が続き、首都ニューデリーの最高気温は連日40度を上回り、当局はすべての学校の休校を指示した。25日にはデリーなど58の選挙区で投票があり、デリーの選挙管理委員会幹部は「懸念はあるが、人々が熱波の恐怖を乗り越えて投票に来ることを願っている」とロイター通信に語った。

 また、パキスタンでも50度超の熱波が予想されるとして南部の最大都市カラチで中等教育学校の試験が延期された。一方、バングラデシュとインド東部・西ベンガル州の沿岸では、26日にサイクロンが通過する見通しで警戒感が高まっている。【ニューデリー川上珠実】