「モスクワ芸術座」芸術監督が演劇を続ける意義 語る
ロシアの伝統ある劇場「チェーホフ記念モスクワ芸術座」の芸術監督が、ウクライナ情勢に左右されず、演劇を続ける意義について語った。
「劇場は独自の方向に進み続けることが重要であり、精神や芸術との関係を失ってはいけない」と述べた芸術監督は、チェーホフの作品「決闘」を日本で公演する理由を説明した。
チェーホフの作品は「人間」をテーマに描かれており、現代の人々の心にも共感を呼び起こすとして、その重要性を強調している。
ロシアの伝統ある劇場「チェーホフ記念モスクワ芸術座」の芸術監督が、日本で公演を前にANNの取材に応じ、ウクライナ情勢で賛否両論ある中、演劇を続ける意義を語りました。
「劇場は独自の方向に進み続けることができます。劇場は精神や芸術、文学と関係がない発言の場になってはならず、劇場がやるべきことをやるべきです。そうすることで多くの有益な結果がうまれます」(ハベンスキー芸術監督、以下同)
ハベンスキー芸術監督が率いるモスクワ芸術座は、28日から日本で公演を行います。選んだのは2024年没後120年となるチェーホフの作品「決闘」です。
「チェーホフは「人」について書いています。それは今の私たちの心を揺さぶります。言葉が通じなくても、「人」を描いているということが何より重要なのです」
チェーホフは、社会や周囲の状況に翻弄される市民を描いた作家で今のロシアにもつながるとしています。(ANNニュース)