米大統領選、第3候補たちが躍起 ガザ情勢で批判票狙う

AI要約

11月の米大統領選でバイデン大統領とトランプ前大統領の再対決に注目が集まる中、第3の候補たちが埋没を避けようと躍起になっている。

第3の候補の筆頭格は民主党から無所属に転じたロバート・ケネディ・ジュニア氏であり、激戦州での勝敗を左右する可能性もある。

進歩派論客や緑の党の候補たちはイスラエル寄りの政治姿勢に疑義を投げかけ、批判票の受け皿として存在感を示そうとしている。

 【ワシントン共同】11月の米大統領選でバイデン大統領とトランプ前大統領の再対決に注目が集まる中、第3の候補たちが埋没を避けようと躍起になっている。ガザ情勢で民主、共和両党をイスラエル寄りだと糾弾し、批判票の受け皿になることを狙う候補もいる。

 第3の候補の筆頭格は民主党から無所属に転じた弁護士ロバート・ケネディ・ジュニア氏だ。政治サイトによると各種世論調査の支持率平均は10%前後で推移。激戦州でバイデン氏とトランプ氏の勝敗を左右するとの観測も根強い。

 ケネディ氏の副大統領候補となった女性弁護士ニコール・シャナハン氏は15日の選挙集会で、自ら陣営に800万ドルを寄付すると発表。署名集めを加速するため支持者にアピールした。

 無所属の進歩派論客コーネル・ウェスト氏は、イスラエルを擁護してきた民主、共和両党を「救いようがない」と非難。若者らの支持拡大を狙う。

 小政党「緑の党」のジル・スタイン氏は、4月下旬にガザ戦闘に反対する学生デモに参加して一時拘束されたことも支持引き寄せの材料にしている。