「イスラエルが懸念取り入れ」 ラファ侵攻作戦、計画変更か 米高官

AI要約

イスラエル政府がハマスとの交戦に備え、ガザ地区への地上作戦を準備しているが、作戦計画が変更された可能性がある。

米政府が民間人保護策などの懸念を取り入れたことでイスラエルが計画を更新したと見られている。

サリバン米大統領補佐官との会談でイスラエル側が作戦変更で譲歩の兆しが見られる。

 【カイロ時事】イスラム組織ハマスと交戦するイスラエルのネタニヤフ政権がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの本格的な地上作戦を準備していることについて、米高官は21日、イスラエルが米側の懸念を取り入れ、ラファの作戦計画を変更したとの見方を示した。

 内容は明らかでないが、米政府が訴えてきた民間人保護の具体策を示した可能性がある。

 AFP通信など記者団の取材に応じた同高官は、「イスラエルは計画を更新したと考えている。われわれが伝えてきた懸念の多くを取り入れた」と語った。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は19日、ネタニヤフ首相らと会談。サリバン氏はイスラエルが固執するラファへの本格侵攻について反対の考えを示したとみられ、イスラエル側が作戦変更で譲歩したもようだ。